2016年10月 70代 男性 歩いたあとに発症した膝の痛み
3泊4日の旅行の初日に小さい山を登っている最中に
右膝に違和感を感じ始めた。
2日目は朝から膝が痛くて、残りの旅行を満足に楽しむことができなかった。
安静時に痛みはなく歩き出しが一番痛む。しばらく歩いていると
痛みは軽減し、階段の上り下がりも大丈夫。
整形外科に行ったら、膝に水が溜まっていると言われ、
痛み止めの薬と湿布を処方された。一週間薬と湿布を使ったが
症状の変化はみられなかった。
知り合いに紹介され当院に来院。
症状経過と治療内容
はじめ来院された時は右足を引きずるように歩いていた。
右膝の内側が痛い、熱感や腫脹はなし。
屈曲が100度超えてくると痛みが出てくる。
右膝の関節の動きを正常に働かせることを
第一の目標とし、殿部に鍼をしたところ立ち上がり時の痛みが軽減した。
続けて、膝の裏と背中に鍼をし、仕上げにスネにあるツボに鍼をして
動いてもらったところ、最初、10としたところ3にまで軽減した
ところで初回の施術を終えた。
2回目は3日後に来院。1回目の施術後少し痛みが戻った。
10→3→5 といった感じ。
同様の施術を行い、5の症状が1にまで軽減。ほとんど痛み違和感なし。
このまま様子をみてもらうことにした。
その後、1週間痛みなく過ごしたが、来院2日前に長い距離を歩いた
ところ痛みがまた少しぶり返してきた。
同様の施術をして症状は解消。少し無理をすると痛みがまたもどる
不安定な状態のため1週間に1度の施術をして4回施術を行い
本人が不安なく歩けるようになったところで施術を終了。
今後も月に一回程度、メンテナンスのための通院予定。
考察
膝の痛みの原因は膝にあることは少ない。その場合いくら膝に
施術を加えても回復しないのはとうぜんのこと。
真の原因をつきとめて的確にアプローチすることができれば
症状は順調に回復する。
すべてではないが、膝に水が溜まっていても、関節に変形が
あっても、動きの回復をすることができれば
痛みの症状も軽減することが多い。