2017年6月 50代女性 首を下に向けると起こるめまい

症例47

 

来院経緯

 

今年の年明けくらいからめまいが起こるようになった。

 

特に下方向に首を倒すとフワフワとするので新聞などを読んだり

 

台所仕事などが困難になる。

 

症状は朝よりも夕方や夜になると強く表れ、目がとにかく疲れる。

 

慢性的に疲れやすく頑張りがきかない、身体の右側にいつも不調を感じている。

 

インターネットで検索し、当院に来院。

 

 

症状の経過と施術

 

首や肩を触診してみると強い筋緊張があったため、めまいの原因を

 

首、肩周りのコリにあると考え施術をおこなった。

 

めまいと関連のある首のポイントを触るとやはり強い緊張があったので

 

カカトにあるツボに鍼をすると首の硬さがが和らいだ。

 

続けて右側の肩が全体的に張りが強かったので、臀部にあるツボと

 

足の付け根にあるツボをしたら、緊張も解け本人も軽くなったとのこと。

 

同様の施術を最初は週に1回の通院ペースでスタートし、

 

徐々に通院の間隔を空けていき、3か月間、計10回の治療を行い終了とした。

 

 

使用した主なツボ

 

水泉R・ホウコウR・承扶R・項強R

 

 

考察

 

めまいが続くとまずは脳の問題や耳の問題を考えるが

 

それらに異常がなくとも肩こりや首こりの結果、めまいが

 

起こることはよくある。

 

上部頸椎は自律神経と関りが深いので、首のコリが強くなると

 

めまいに留まらず様々な不定愁訴が起こりやすい。

 

今回の症例も治療は首、肩周りのコリを解消することを

 

しただけであったが、治療回数を重ねていくうちに

 

表情までも明るくなっていったのが印象的だった。

 

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