2016年5月 50代女性 右腰~臀部のビリビリする痛み

症例6

腰の右側~臀部にかけて、時々ビリビリと電気がはしるような感じが
2か月ほど続き湿布を貼りやりすごしてきたが
だんだんと症状が悪化してきたため来院。
20年以上腰痛がある。


症状の経過と施術内容

腰全体に強い張りと、背骨の際と臀部に強い圧痛がある。
腰を後ろに反らす動きでいたみが増悪。
ビリビリの症状は筋肉の緊張が原因の神経痛症状と考え
腰の筋肉を緩めるために、膝と腰のツボにそれぞれ鍼をしたところ
腰と臀部の圧痛が軽減され、後ろに反らす動きも楽にできるようになった。

1回目の施術以降、ビリビリの症状は出ていない。
2回目、3回目と施術を重ねていくたびに、毎日たくさん貼っていた
湿布の使用量が減っていき
4回目には今まで感じていた腰痛はほとんど感じない。
雨降りの日に具合が悪くなる。


使用した主なツボ
玉天・気海兪・地機


考察

過緊張した筋肉が神経を締め付けていあことによる神経痛症状であった。
このような症状で病院にかかると「ヘルニア」や「狭窄症」などと
診断されることが多いようだが、実際に「ヘルニア」や「狭窄症」が
あっても症状は改善することも多い。
「ヘルニア」や「狭窄症」などはあくまで形状であって必ずしもそれらが
痛みやしびれの原因になるとは限らない。
病院には筋肉の状態を診る『筋肉科』というのは聞いたことがない、
筋肉の調整は鍼灸の得意分野でもある、
今回のケースでも筋肉へのアプローチにより症状が改善された。

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