2017年7月 50代 女性 座っていられない臀部と下肢の痛み

症例51

 

来院経緯

 

もともと長い間、慢性的に腰痛があったが半年前から

 

腰に加えて、右側の臀部~足にかけて痛みが出始めた。

 

病院に行くと椎間板ヘルニアが見つかり、椎間板ヘルニアが原因による

 

坐骨神経痛と診断を受けて注射や投薬による

 

治療を続けているが症状は治まらない。

 

整体にも通い始めて一時より少し症状が楽になっている。

 

他にもなにか有効な治療法はないか調べて

 

口コミで評判の良い当院に来院。

 

 

症状の経過と施術

 

初来院時、待合室の椅子に座っていられないほどの痛みがあった。 痛みの部分は右側臀部の中心から大腿部外側、下腿外側にかけて。

 

腰を後ろに反らすことができなく、さらに仰向けに寝ると

 

痛みで右側の膝を伸ばすことができない。

 

痛みのある部分と動作の不具合から腰に原因があると考え

 

腰と腰に関連のある膝の裏にあるツボに鍼をして10分ほど置鍼した

 

あと、立位にて痛みの確認をすると痛みが軽減した。

 

続けて膝の症状へのアプローチとして臀部にあるツボへ

 

鍼をし確認すると可動域が増したので初回の施術を終えた。

 

同様の施術を週2回から始め施術を重ねていく度に症状が軽減していった。

 

一か月、計8回の施術で症状がなくなったため治療を終了した。

 

 

使用した主なツボ

 

L5(1)R・玉天R・膝根R

 

 

考察

 

病院では椎間板ヘルニアが原因による坐骨神経痛と診断を受けていたが、

 

腰椎周辺の筋緊張を緩和することで症状が改善した。

 

病院では坐骨神経痛を椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症を

 

原因とすることが多いようだが、レントゲンやMRIでそれらが

 

見つかったとしても必ずしも原因になるとは限らない。

 

今回も半年間病院で治療を受けても治らずに苦しんだ痛みが

 

初回の施術から明らかな変化を見ることができた。

 

全ての坐骨神経痛を鍼治療で改善できるとは言わないが

 

症状の原因を正しく見極めて治療をするとことが大切。

 

このページの先頭へ