2017年5月 50代女性 手術を2回したが治らない臀部~下肢の痛み

症例45

 

来院までの経緯

 

3年前に腰の痛みから始まり、右側のお尻~下肢にかけて

 

強い痛みを発症した。

 

整形外科を受診したところ脊柱管狭窄症と診断を受けて手術をした、

 

その後、少し痛みが治まったが退院して半年くらいで

 

また同じような症状が現れた。

 

 

その後同じ整形外科で2度目の手術を行い、やはり数か月後に

 

同じ痛みを繰り返す。

 

3度目の手術をすすめられているが、もう手術はしたくないので

 

他の治療法を考えインターネットで調べたところ

 

脊柱管狭窄症の診断を受けても症状が改善したという当院への

 

口コミを見て来院。

 

 

症状の経過と施術

 

痛みをかばう為か身体が左に傾いている。痛みは右の臀部、大腿部の外側、

 

仙骨上部の順番。

 

大腿部はしびれもあり、臀部、仙骨上部は圧痛が強い。

 

臀部の梨状筋の緊張が強かったので腰にあるツボに鍼をすると圧痛が軽減した。

 

続けて大腿部外側と関係のある腰のツボへ鍼をし、

 

そのまま仙骨上部の圧痛をとるためにフクラハギに鍼をして

 

症状の確認をしたところ、圧痛、しびれが軽減したので初回の施術を終えた。

 

 

同様の施術を最初の2週間に4回、次の2週間で2回おこなったところ

 

完治までとはいかないものの7割~8割は症状が改善した。

 

引き続き施術を行っていく予定。

 

 

使用した主なツボ

 

志室R・L2(1)R・L4(1)R・承山R

 

 

考察

 

当院で行う施術は主に筋肉の調整をすることを目的として施術を行います。

 

その施術によって症状の改善が見られるのであれば、当然原因は筋肉にあるのであって

 

脊柱管狭窄症などのように骨に原因はありません。ヘルニアも同じです。

 

 

背骨周りの筋肉の緊張は四肢に影響を与えやすく、その筋肉を調整すると

 

症状は改善していきます。

 

 

レントゲンやMRIで診るのは構造に異常があるかを診るので

 

筋肉の状態までは診ることはしません。

 

 

そして画像診断の結果、狭窄症があったりヘルニアがあったとしても

 

それが痛みやしびれの原因とは限りません、単に筋肉が凝っているだけなんてことは

 

よくあることです。

 

 

手術をすることは身体に大変な負担を与えます、できることなら避けた方がいいに

 

きまってますよね。

 

 

手術をしても良くならないのは原因がそこにはなかったからです、

 

手術を繰り返すよりも治療法を見直すことが必要です。

 

このページの先頭へ